断層名 | 根尾谷地震断層(根尾中の屈曲) | ねおだにじしんだんそう (ねおなかのくっきょく) |
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場所 | 本巣市根尾中 | |
概要 | 本巣市根尾中の国道脇にある畑地において1891(明24)年に濃尾地震を起こした根尾谷地震断層の横ずれ変位が当時のまま現在も残されており、断層に沿って左横ずれ屈曲を起こした茶木の列や小道が一直線上に並んでいる様子がみられる。横ずれの大きさは最大9.2m、平均7.4mとされ、根尾谷地震断層の中で最大値を示す。ここでは横ずれの目印にあたるものとして屈曲した茶木や小道が残されており、これらは農作業に不便な障害物であるにもかかわらず、所有者の日常的な努力とご好意で大切に保存され、きわめて貴重な左横ずれ屈曲を示す場所として残されてきた。そのため2007(平19)年に水鳥の断層崖に加えて国の特別天然記念物「根尾谷断層」に追加指定されている。 | |
ジオ点描 | 地表に現れた断層はいつまでもその痕跡を残さない。縦ずれ断層においては放置されたままであっても段差が残っていればその存在を確認できる。ところが横ずれ断層においては、削り取られることはほとんどないが、目印にあたるものが取り去られてしまうとその様子がまったく分からなくなってしまう。取り去る力は人間であり、そうした場所は根尾谷地震断層においても数えきれないほどある。 | |
文献 |
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写真 | 根尾中における茶木の左ずれ屈曲とその解説板 (撮影:小井土由光) |
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写真 | 準備中 |