断層名 | 畑佐断層(概説) | はたさだんそう |
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場所 | 郡上市明宝(めいほう)畑佐 畑佐峠 | |
概要 | 郡上市明宝畑佐付近から南南東へ向かって相谷(あいだに)川を南下し、畑佐峠を越えてそのまま南へ向かい郡上市和良(わら)土京(どきょう)に至る長さ約17kmの左横ずれ断層として命名された断層である。1969(昭44)年に郡上市明宝付近を震源として起きた岐阜県中部地震は、余震分布域とおおよそ合致することなどからこの断層が動いたことで起こったと考えられたが、それに沿って崩壊などの地表でみられる現象は確認できなかった。その後、当初考えられていた畑佐断層の位置とは異なり、畑佐峠付近から南で2本に分岐するように分布することが分かった。それらは畑佐峠から南の東洞谷、和良下洞へ向かう「畑佐西断層」と南東の東仙峡金山湖(とうせんきょうかなやまこ)に向かう「畑佐東断層」と名付けられ、岐阜県中部地震による大きな山地崩壊はほぼ「畑佐東断層」に沿って起こった。 | |
ジオ点描 | 断層が途中から枝分かれしていくと言われれば、そうなのかとわかったような気もする。大きく見るとそうした断層線がつながっていると理解しても間違いではないが、実際には割れ目が分岐していく現象を細かく追跡して明らかにすることはむずかしい。身の回りにあるものが割れていく際には割れ目が直線的に連続して入るわけではないから、いくつかの断層線が途切れながらも不規則につながっているのであろう。 | |
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写真 | 畑佐東断層と畑佐西断層の分布 (脇田・小井土1994より作成) |
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