断層名 | 畦畑断層(概説) | うねばただんそう |
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場所 | 飛騨市古川町畦畑 | |
概要 | 飛騨古川市街地の宮川対岸にある古川町宮城町から南西へ向かって同町平岩、畦畑峠を越えて、さらに猪臥山(いぶしやま;標高1,519m)の北方にある小鳥(おどり)峠付近まで全長約13kmにわたり北東~南西方向に延びる活断層である。畦畑において断層を境に殿川の流路が約600m右にずれており、断層線上の各所で河谷が系統的に右屈曲している。この断層の延びの方向やずれの特徴は跡津川断層を含めて飛騨地域に分布する北東~南西方向に延びた断層と同じであり、これに直交する北西~南東方向に延びた断層が左横ずれの運動を行なっている規則性をそのままあてはめると、畦畑断層と直交する方向に延びて分布する古川盆地の地下に北西~南東方向に延びた左横ずれの運動を行なっている活断層が推定されることになる。 | |
ジオ点描 | 飛騨市の古川町地域から高山市の荘川町南部地域にかけて、畦畑断層からその南東側においてほぼ平行に北東~南西方向に走る夏厩(なつまや)断層、三尾(みお)断層、牧ヶ洞(まきがほら)断層をあわせて「国府(こくふ)断層帯」と呼ぶ。これらの断層群は同じ方向に延びる跡津川断層と同じ右横ずれ運動を卓越させており、30年以内の地震発生確率が最大5%にも達して、かなり高いことで注目されている。 | |
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写真 | 古川町畦畑から小鳥峠(中央最奥部)へ向かう畦畑断層が通る谷 (撮影:小井土由光) |
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