施設名 福地化石館 ふくじかせきかん
場 所 高山市奥飛騨温泉郷福地「昔ばなしの里」内 電話 0578-89-2793
 HP https://www.kakurean.com/html/kaseki.htm
管理者 福地温泉観光協会 開館年月 2004(平16)年12月 福地化石館の内部
(撮影:三宅幸雄)
 
施 設
概 要
   福地在住であった故山腰 悟氏が1960年代から福地地域において収集された化石の一部が岐阜県指定の天然記念物「福地化石標本」にもなっており、それらが私設博物館「ひだ自然館」に展示公開されていた。1999(平11)年に山腰氏が亡くなられ、そこが2001(平13)年に閉館したことで貴重な化石類は当時の上宝(かみたから)村に寄贈され、それらを再展示している施設である。展示規模はかなり縮小されているが、日本でも有数の古生代の化石産地である福地地域から産出したきわめて貴重な化石標本が展示されており、それらが散逸せずに保存されていることの意義は大きい。
ジオ点描
   福地が日本における代表的な古生代の化石産地となっている理由は、貴重な化石が数多く産出していることは当然としても、やはり地元にあってそれらの収集に努められた故山腰 悟氏が残された多大な功績によるところは間違いなかろう。化石の価値にはいろいろな側面があるが、まずは実物を収集していることが出発点であり、そこからすべての話が始まることになる。
福地化石館の入る建物
(撮影:小井土由光)
 
 出版物  
福地化石標本
福地在住の故山腰 悟氏が福地周辺に分布する飛騨外縁帯を構成する古生代デボン紀・石炭紀・ペルム紀の地層から収集した海生動物化石標本のうち、典型的な化石100点を選び指定してある。以前は同氏が開設した「ひだ自然館」にこれらの化石が展示されていたが、同館が閉鎖されたため、それらが当時の上宝(かみたから)村に寄付されて、地元の協力を得て、福地にある「昔ばなしの里」の2階にある福地化石館に移されて収められている。




地質年代