地層名 茶屋野凝灰岩層 ちゃやの
ぎょうかいがんそう
Ctf
  代表地点 高山市丹生川町
茶屋野南方
 形成時期 更新世前期
   概 要
  高山市丹生川町茶屋野の南方の尾根上に層厚約10mで点在する。最下部に多量の火山豆石を含む降下火山灰層が薄くあり、その上にデイサイト質の非~弱溶結軽石凝灰岩からなる火砕流堆積物が厚く載る。その起源についてはよくわかっていない。
 
高山市山口町に露出する茶屋野凝灰岩層
(撮影:鹿野勘次)
 
  文 献 山田直利・足立 守・梶田澄雄・原山 智・山崎晴雄・豊 遥秋(1985)高山地域の地質.地域地質研究報告(5万分の1図幅),地質調査所,111頁. 茶屋野凝灰岩層中の火山豆石層
(撮影:鹿野勘次)
 
火山豆石
豆つぶ大の球状に固まった火山灰であり、同心構造をもち、中心に結晶片などの核をもつものや表皮に細粒の殻をもつものもある。火山灰を上塗りしていくように形成されていったもので、噴煙の中で火山灰が水滴に表面張力で凝集してできるもの、すでに堆積した火山灰の上に雨滴などが落ちて、それが斜面を転がってできるものなど、その過程にはいろいろな場面が想定されている。多くが降下火山灰層に含まれるが、火砕流堆積物の中にも発見されることがあり、条件さえ整えばどのような噴火形態でも形成されるようである。





地質年代