謝 辞

  岐阜県地質図改訂の構想は、1990年代中ごろから梶田澄雄氏(岐阜大学名誉教授)とともに資金の確保等を含めて検討され始めていたが、いろいろな事情からその具体化は大幅に遅れ、実際の作業を託されてからもかなりの年数を要した。この間、忍耐強く完成を待っていただいた同氏にお詫びを含めて深く感謝の意を表する。

  本格的な編集作業が動き始めたのは2013年4月以降であり、1年半ほどの期間で一気に仕上げたことになる。具体的な作業が始まってからは、その編集構想、地質情報の収集、表現手法などにおいて棚瀬充史氏(合同会社MAPS代表、(株)地圏総合コンサルタント技術顧問)と綿密な相談を重ね、多大な協力のもとで進めてきた。重要な貢献をなされた同氏に厚くお礼申し上げる。具体的な編図作業においては、飛騨帯にかかわる地質図の原図作成・解説原稿を加納 隆氏(山口大学名誉教授)にお願いし、小嶋 智氏(岐阜大学工学部)には美濃帯堆積岩類の区分方法および飛騨外縁帯に関する諸情報について有益なご意見・ご助言等をいただき、笹尾英嗣氏(日本原子力研究開発機構)には東濃地域の新第三系に関する地質資料の整理をお願いした。また、山田直利氏(元地質調査所)には濃飛流紋岩に関する広域にわたる地質図の原図を提供いただき、かなり効率的な編図作業を進めることができた。丹羽正和氏(日本原子力研究開発機構)には高山市地域の美濃帯堆積岩類に関する地質図の原図を提供いただくとともに、飛騨外縁帯および超丹波帯に関していろいろとご教示をいただいた。多岐にわたる事項解説においては、項目選定と写真の収集について鹿野勘次氏(元岐阜県立多治見北高校)および木澤慶和氏(岐阜県立加茂高校)にご協力をいただいた。また、笠原芳雄氏をはじめとする「岐阜の地学を学ぶ会」の諸氏および下畑五夫氏をはじめとする「飛騨地学研究会」の諸氏には写真の収集にご協力いただいた。これらの方々に厚くお礼申し上げる。

  なお、事項解説の内容に関してご協力いただいた武田和久氏(㈱開発設計コンサルタント)、温泉に関する諸情報を提供いただいた岐阜県環境生活部環境管理課、1:25,000岐阜県活断層図の掲載を許可いただいた鈴木康弘氏(名古屋大学大学院環境学研究科)および岐阜県危機管理部防災課に厚くお礼申し上げる。