施設名 下呂発温泉博物館 げろはつおんせんはくぶつかん
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場所 下呂市湯之島543-2
電話 0576-25-3400
HP http://www.gero.jp/museum/index.html
管理者 下呂温泉(株)
開館年月 2004(平16)年4月
施設概要    温泉について湧出の仕組み、泉質、効能などを科学的見地から紹介し、温泉の歴史的資料や温泉番付などの文化面からの温泉資料や下呂温泉の貴重な写真、資料、ジオラマなどを紹介している全国でもめずらしい温泉専門の博物館である。実際に温泉の塩分やpH(水素イオン濃度)を調べることができる体験コーナーや温泉に関する書籍や学会誌なども収蔵しており、館内には足湯と歩行湯を併設している。蔵造り風の外観をなす建物で温泉街のほぼ中央にあり、温泉ファンだけでなく多くの人々にとって温泉への造詣や愛着をいっそう深められる施設として注目されている。
ジオ点描    温泉は基本的には理屈抜きで楽しむ場所であり、あまり学習に時間を割くような立地環境にあるとは思えなさそうである。とはいえ元をただせば大地の恩恵で楽しんでいるのであるから、温泉を通じて大地のすがたを知る機会となれば楽しさもさらに増すことになるであろう。温泉の現場でそれに簡便に要領よく応えてくれる施設があるのはありがたいことである。
出版物
  • 写真 下呂発温泉博物館の入口
    (撮影:小井土由光)
    写真 下呂発温泉博物館の外観
    (撮影:小井土由光)
    下呂温泉
    江戸時代初期に儒学者林 羅山が有馬温泉、草津温泉とともに日本三名泉に数えたことで知られる温泉であり、そのおもな泉源が濃飛流紋岩の中を通るが阿寺断層系の下呂断層に沿って分布している。下呂断層や湯ヶ峰断層などの阿寺断層系の断層沿いに形成された破砕帯などから地下へしみ込んだ地下水が、湯ヶ峰火山のマグマ溜りで温められ、下呂断層の破砕帯に沿って形成された飛騨川の低所に湧き出していると考えられている。




    地質年代