名称 | 美濃隕石 | みのいんせき |
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場所 | 美濃市極楽寺 | |
形成期間 | 不明 | |
概要 | 1909(明42)年7月24日の午前5時44分ごろ、南西の空から白煙をひく火球として隕石雨の落下が目撃された。その落下物として現在の美濃市を中心に幅4km、長さ12kmの範囲で29個の隕石(総量14.29kg)が回収された。いずれもおもに珪酸塩鉱物からなる「石質隕石」(コンドライトL6)に分類される同一種の隕石であった。それらのうち最大のものは最も北東にあたる美濃市極楽寺に落下し、“藍見号”(重さ4.04kg)と呼ばれ、国立科学博物館に展示されている。また、その落下地点に近い大矢田に落下した“大矢田号”は岐阜県博物館に展示されている。これらのほかに美濃市周辺の各地から見つかった隕石はロンドン自然史博物館の隕石カタログに登録されている。美濃隕石のほかに岐阜県下に落下した隕石には、1910(明43)年ごろに落下した“羽島隕石”(1.11kg:石質隕石)、1913(大2)年に発見された“坂内隕石”(落下日不明:4.18kg:鉄隕石)、1938(昭13)年3月31日15時ごろに笠松町の個人宅に落下してきた“笠松隕石”(721g:石質隕石)があり、笠松隕石は個人所有の笠松町天然記念物になっている。 | |
ジオ点描 | 地球の原材料となる物質は、約46億年前に原始太陽系星雲の中でガスやチリが固まってできた炭素質コンドライトと呼ばれる始源的な物質と考えられている。それらが集合して各種の小天体を形成し、その中でも溶融しない程度の状態で衝突・破壊されて宇宙空間をさまよい、たまたま地球に落下したものが美濃隕石のような石質隕石である。 | |
文献 |
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写真 | 岐阜県博物館に展示されている美濃隕石(大矢田号) (岐阜県博物館所蔵、撮影:棚瀬充史) |
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