化石名 | 松葉石 | まつばいし |
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地層名 | 森部層 | |
対象時代 | ペルム紀中期 | |
概要 | 南部北上山地の気仙沼地方に分布するペルム紀中期の石灰質砂岩中に含まれるフズリナ化石の一種であり、直径2~3mmに対して長さが2cm前後もある細長い形をしている。それらが含まれる岩石の表面が溶けてそこに細長い外形が示される産状をもつ岩石に対して地元では「松葉石」と呼んでいる。正式な学名Monodiexodina matsubaishi(モノディークソーディナ・マツバイシ)もその呼称に由来している。それと同じものが岐阜県内において発見され、飛騨外縁帯構成岩類の森部層(ペルム紀)に含まれている。 | |
ジオ点描 | 松葉石という名称は細長い形態のフズリナが松葉を寄せ集めたように見えることで与えられたとされている。しかし“針のように細長い松葉”というイメージはなく、“それなりに幅のある松葉”である。強いて言うなら“やや引き延ばされたタイ米”といった印象をもつ。人間がもつ印象というのは多様であり、誰もが同じというわけにはいかない。それだけに“言った者勝ち”というところがある。 | |
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森部層から産出した松葉石 (撮影:三宅幸雄) |
写真 | 準備中 |