鉱山名 | 福岡鉱山 | ふくおかこうざん |
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所在地 | 中津川市福岡町下野見佐島(みさしま) | |
対象資源 | タングステン・マンガン・錫 | (廃鉱) |
概要 | 中津川市福岡町見佐島の国道257号より東側の緩傾斜地にあり、中津川市周辺に広く分布する苗木花崗岩の中に形成されたペグマタイトにともなわれる気成鉱床あるいは熱水鉱床を稼行対象とした鉱山であった。当初はおもにタングステン精鉱を産出していたが、緑柱石(Be₃Al₂Si₆O₁₈)を多く産することで知られるようになり、第二次大戦中は戦略物資としてベリリウム(Be)を得るために採掘されたが、1945(昭20)年に閉山された。現在でもズリやコンクリート遺構などが見られる。 | |
ジオ点描 | 緑柱石は英語で beryl(ベリル)といい、金属元素のベリリウム(原子番号4)はこの中から発見されたことに由来している。縦に条線をもつ透明ないし半透明の六角の柱状結晶である。含まれる微量元素により着色することで良質な結晶は宝石として利用されており、エメラルド(濃緑色;クロム(Cr)あるいはバナジウム(V))、アクアマリン(青緑色;鉄(Fe²⁺))、ヘリオドール(黄色;鉄(Fe³⁺))などがある。 | |
文献 |
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写真 | 福岡町下野見佐島にある福岡鉱山の跡地にみられる鉱山施設の残骸 (撮影:小井土由光) |
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