鉱山名 | 一反田鉱山 | いったんだこうざん |
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所在地 | 美濃加茂市三和町(みわちょう)川浦字一反田 | |
対象資源 | マンガン | (廃鉱) |
概要 | 美濃加茂市の北部にある森林レクリエーションエリア「みのかも健康の森」の北端付近において県道348号山之上(やまのうえ)古井(こび)線が県道97号富加(とみか)七宗(しちそう)線にぶつかるT字路の東方にあたる県道97号沿いにあった鉱山である。美濃帯堆積岩類を構成するチャートのブロック中にある層状マンガン鉱床はきわめて小規模なものまで入れると無数といってもよいほどあり、その中で比較的規模の大きな鉱床を稼行対象としていた。鉱体の連続性が良く、平均的な鉱石帯の幅も1m以上あり、15,000トン以上の出鉱量が記録されている。黒褐色~褐色を呈するネオトス石と呼ばれる非晶質の含水珪酸マンガン鉱物を多量に産出することを特徴とする。1940(昭15)年に鉱床が発見され、1950(昭25)年に採掘が開始されたが、5年後には休山となり、1962(昭37)年に再開されているが、現在は廃坑となっているものの、坑口跡は残っている。 | |
ジオ点描 | マンガンはおもに熱水鉱脈型鉱床や堆積岩中の層状鉱床として産する。とりわけ層状鉱床は局部的に20~30%という高い濃度で含まれていることがあり、緑色岩(玄武岩質火山岩類)とチャートに挟まれていることが多く、火山活動にともなう海底熱水活動によって沈殿したものと考えられている。製鋼にとって強度や硬度など諸性質の向上に欠くことのできない重要な金属である。 | |
文献 |
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写真 | 一反田鉱山から産出した硬マンガン鉱 (岐阜県博物館所蔵、撮影:棚瀬充史) |
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写真 | 美濃加茂市三和町にある一反田鉱山跡 (撮影:小井土由光) |