温泉名 東山温泉 ひがしやまおんせん
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所在地 中津川市蛭川(ひるかわ)一ノ瀬4600-335
源泉最高温度 14.7℃(平20)
泉質 放射能泉
pH 6.0
概要    中津川市の蛭川地域の東半部から東隣の高山地域・苗木地域にかけては苗木花崗岩が広く露出し、その中にあって蛭川・高山地域の境界にある鳶岩須山(とびいわすやま;標高513m)の南側にあたる位置にある。1951(昭46)年に開墾地に湧き出した放射能泉が確認されたものであり、苗木花崗岩に比較的多く含まれる放射性元素が溶け出し、それらを豊富に含む地下水が湧出している。同じ地帯にある近傍の岩寿(いわす)温泉ローソク温泉と同じ性質の温泉である。
ジオ点描
写真 中津川市蛭川一ノ瀬にある東山温泉の源泉小屋
(撮影:小井土由光)
写真 東山温泉の源泉井
(撮影:小井土由光)
苗木花崗岩
中津川市苗木付近を中心に濃飛流紋岩の分布域の南部に広く分布し、中央部においても濃飛流紋岩の地下に広く伏在して分布する。濃飛流紋岩の少なくともNOHI-5までを貫き、NOHI-3、NOHI-4およびNOHI-5と火山-深成複合岩体を形成していると考えられている。塊状で、一部斑状の細粒~粗粒黒雲母花崗岩および角閃石含有黒雲母花崗岩からなり、放射線で黒~暗灰色になった石英を多く含み、脈状ないし晶洞状のペグマタイトに富むことを特徴とする。
岩寿温泉
苗木花崗岩に多く含まれる放射性元素が溶け出し、ラジウム含有量の豊富な地下水が湧出している。近傍にある東山温泉、ローソク温泉も同様の泉質をもつ。
ローソク温泉
近傍にある岩寿(いわす)温泉、東山温泉と同様に、苗木花崗岩に多く含まれる放射性元素が溶け出し、日本第一位のラジウム含有量を含む地下水が湧出している。1945(昭20)年に療養温泉として開業し、俗化を防ぐため1983(昭58)年秋まで電気を通さず、夜はローソクの灯を使用していたことからこの名がある。「湯之島ラジウム鉱泉」ともいう。


地質年代