温泉名 夕森温泉 ゆうもりおんせん
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所在地 中津川市川上(かわうえ)1060-10
源泉最高温度 11.8℃(平12)
泉質 放射能泉
pH 8.4
概要    阿寺山地を木曽川支流の川上川が深く削りこんだ渓谷が夕森公園であり、その下流部に分布する苗木花崗岩に比較的多く含まれる放射性元素が溶け出した放射能泉が湧出している。
ジオ点描
写真 準備中
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夕森公園
阿寺(あてら)断層がその北東側を上昇させたことにより形成された阿寺山地を木曽川支流の川上川が深く刻み込んだことでできた渓谷である。同様の形成過程をたどった付知峡は濃飛流紋岩の中だけを刻んでいるが、ここでは上流部が濃飛流紋岩の中を、下流部が苗木花崗岩の中をそれぞれ刻んでおり、渓谷の様相が若干異なる。花崗岩分布域には岐阜の名水50選に選ばれている竜神の滝(落差約12m)、濃飛流紋岩分布域には銅穴(どうこう)の滝(同約17m)といった瀑布が作られ、そのほかにも忘鱗の滝(同約20m)・アゼ滝(全容不明)・一つ滝(同約18m)などがあり、滝めぐりが楽しめる。キャンプ場や秋の紅葉など清流を楽しみながらの自然公園となっている。
苗木花崗岩
中津川市苗木付近を中心に濃飛流紋岩の分布域の南部に広く分布し、中央部においても濃飛流紋岩の地下に広く伏在して分布する。濃飛流紋岩の少なくともNOHI-5までを貫き、NOHI-3、NOHI-4およびNOHI-5と火山-深成複合岩体を形成していると考えられている。塊状で、一部斑状の細粒~粗粒黒雲母花崗岩および角閃石含有黒雲母花崗岩からなり、放射線で黒~暗灰色になった石英を多く含み、脈状ないし晶洞状のペグマタイトに富むことを特徴とする。



地質年代