温泉名 高畑温泉 たかはたおんせん
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所在地 郡上市八幡町那比5373
源泉最高温度 14.1℃(平20)
泉質 硫黄泉
pH 7.4
概要    長良川鉄道の相生駅付近で長良川に合流する那比川に沿ってさかのぼる国道256号が郡上市那比の高畑地区を過ぎたところの那比川畔にある。美濃帯堆積岩類中に湧出する鉱泉であり、微かな硫黄臭をもつが、泉質についての地質上の理由については不明である。
ジオ点描    近年、深層地下水層から掘削されている温泉を除くと、県内における温泉の分布は飛騨地域と東濃地域に偏っており、中濃地域や岐阜・西濃地域においてはかなり限られる。それには、飛騨地域のようには活火山が分布していないこと、東濃地域のようには放射能泉が広く分布するような地質環境がないこと、硫黄泉のような特徴的な成分を含む鉱泉が散発的に分布しているに過ぎないことなどが挙げられる。
写真 準備中
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美濃帯堆積岩類
飛騨帯は、岐阜県の北部から北陸地方へかけての地域に広がる変成岩類と花崗岩類からなる地質帯である。ただし、これらの構成岩類がこの地域のどこにでも分布しているわけではなく、それ以降に形成された岩石類に覆われたり貫かれているために、実際にはかなり限られた地域にだけ分布する。変成岩類は総称して「飛騨片麻岩類」と呼ばれ、それらを形成した広域変成作用の時期についてはいくつかの見解があるが、おおよそ3億年~4億5000万年前(古生代石炭紀・シルル紀・デボン紀)と2億4000万年前ごろの少なくとも2回にわたり重複した変成作用で形成されたとされている。花崗岩類はこれまで「船津花崗岩類」と呼ばれ、1億8000万年前(中生代ジュラ紀)に飛騨外縁帯構成岩類の分布域にまで及ぶ範囲に一斉に貫入したことで飛騨片麻岩類に熱変成作用をもたらしたと考えられてきた。しかし、それらの中には古い年代を示す岩体もあり、一律に扱うことができないことがわかってきたため、それらの形成時期を少なくとも2期に分けて区別するようになった。変成岩類も花崗岩類も複数回におよぶ複雑な過程を経て形成されているために、すべての飛騨帯構成岩類を全域にわたって一定の基準で表現することはかなりむずかしいことから、ここではそれらを「飛騨変成岩類」、「飛騨花崗岩類」と呼び、それぞれを6種類と10種類の岩相に区分することで表現する。そのため1つの岩相で示される岩石の中にも別の変成・深成作用で形成された岩石が含まれている場合もある。




地質年代