対象物 | 大滝鍾乳洞 | おおたきしょうにゅうどう |
地図 | 地図を見る | |
場所 | 郡上市八幡町安久田(あくた)2298 | |
概要 | 郡上市八幡町から和良(わら)町にかけての地域には美濃帯堆積岩類の石灰岩が帯状に分布しており、地下には大小あわせて35洞にもなるとされる鍾乳洞が形成されている。それらの中の一つとして1969(昭44)年に発見され、東西方向に約270m,南北方向に約40m、高低差約100mの範囲に大きく4段にわたり広がっている鍾乳洞である。この鍾乳洞は断層(洞内では石灰分で埋まっており見えない)に沿って水が集中して流れて地下に大きな滝を形成していることを特徴としており、なかでも最奥部の地下60mの位置にある“大滝”は約30mの落差をもち、豊富な水量を誇り、観光洞としてのこの鍾乳洞のシンボルとなっている。全体に洞内を流れる水量が多く、泥が洗い流されて白色の透明度の高い鍾乳石類もみられる。 | |
ジオ点描 | 【関ヶ原鍾乳洞と共通】 鍾乳洞はおもに炭酸カルシウム(CaCO₃)からなる石灰岩が二酸化炭素(CO₂)を含む弱酸性の雨水や地下水により溶食されることで作られた空洞である。鍾乳洞内においては炭酸カルシウムを溶かし込んだ地下水が岩体中の割れ目等から滲み出し、そこから方解石として再び晶出させて鍾乳石などの生成物を形成することで装飾され、みごとに幻想的な景観が作られるようになっている。 | |
文献 |
|
|
|
||
写真 | 八幡町安久田にある大滝鍾乳洞の入口 (撮影:鹿野勘次) |
|
写真 | 大滝鍾乳洞内部にある「大滝」(水の無い状態) (撮影:鹿野勘次) |