対象物 | 美山鍾乳洞 | みやましょうにゅうどう |
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場所 | 郡上市八幡町美山421 | |
概要 | かつて「郡上八幡大鍾乳洞」と呼ばれていた観光洞で、郡上地域にある他の鍾乳洞と同様に美濃帯堆積岩類の石灰岩内部に作られた鍾乳洞である。多層迷路型の洞穴からなり、東西約150m,南北約90m,高低差約70mの範囲に大きく4層にわたって通路が形成されている。それらは大きく北東~南西方向と北西~南東方向の2方向を向いており、これらの方向に形成された断層や割れ目が拡大して洞穴ができている。洞穴内の通路はそれぞれ地下水の水位を表わしているため、4回にわたりその高さが変化したことになる。その中で最も低い位置にある通路が最も長く、その時期にそれだけ長期にわたり地下水位が保たれたことを示している。 | |
ジオ点描 | 【飛騨大鍾乳洞と共通】 石灰岩の岩体があればどこでも鍾乳洞が形成されてもよさそうであるが、石灰岩を溶かす地下水が必要であり、しかもそれが長期間にわたり定常的に確保されていなければ地下に空洞は形成されない。そうした条件下で空洞が作れられた後に、その内部にさらに長時間をかけて鍾乳石などの“室内装飾”が施されることで初めて見ごたえのある景観が作られるようになる。 | |
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写真 | 美山鍾乳洞の内部 (撮影:鹿野勘次) |
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写真 | 八幡町美山にある美山鍾乳洞の入口 (撮影:小井土由光) |