対象物 | 東濃準平原 | とうのうじゅんへいげん |
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場所 | 八百津(やおつ)町・瑞浪市・恵那市地域 | |
概要 | 大地は地表に顔を出している限り、おもに河川により削られていく。それが長時間にわたり続くと最終的には海水面の高さまで削られていくことになる。実際にはそこまでに至ることはないが、十分な時間が経過すれば地表面における凹凸は少なくなり、平坦に近づく地形面を形成していく。このようにしてできた地形を「準平原」といい、これが地殻運動によって高所にもち上げられて高原状の地形をなすと「隆起準平原」という。木曽川中流域には八百津高原、瑞浪高原、飯地(いいじ)高原と呼ばれる標高600m前後の隆起準平原が広がり、これらを合わせて「東濃準平原」という。この準平原の上にはかつてそこに流れていた河川がもたらした堆積物として瀬戸層群の土岐砂礫層が広く覆って分布している。それらの中で屏風山(びようぶさん)断層により上昇隆起した根の上高原などの屏風山山塊ももとは東濃準平原の一部であり、そこも土岐砂礫層に覆われている。 | |
ジオ点描 | 山嶺全体を遠方から眺めると、おおよその高さで示せる程度に標高が揃って続いているように見えることが多い。もちろん個別の地域ごとに地質環境に違いがあるから多少の凹凸はあって当然であるが、それでも大地の一定の範囲が平坦化され、さらに高所にもち上げられる機会があったことを示している。それを客観的に裏付けるためには平坦化をもたらした河川が運んできた堆積物があると納得できる。 | |
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写真 | 御嵩町から東方を望む準平原の景観 (撮影:鹿野勘次) |
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