対象物 | 根尾谷の菊花石 | ねおだにのきっかせき |
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場所 | 本巣市根尾松田字初鹿谷(はじかだに) | |
指定者 | 国(特別) | |
指定年月日 | 1941(昭16)年12月13日 1952(昭27)年3月29日(特天) |
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概要 | 美濃帯堆積岩類のおもに緑色岩(玄武岩質火山岩類)を母岩として、内部に径数~数十cmの放射状の模様をもち、それが菊の花に見えることで“菊花石”と呼ばれる鑑賞石として珍重されてきたもので、花の色は白、黄、青などいろいろある。その形成過程については、母岩に放射状の割れ目ができ、その中に方解石や玉髄等が入り込んで成長し、それらが石英等に置き換わったとする説、母岩の中にアラゴナイト(あられ石)の結晶が放射状に現れ、それが方解石、さらに石英に置き換わったとする説などがあるが、定説はない。なお、記念物指定は菊花石そのものにされているのではなく、それを産出する所定の区域に対してされており、その区域での採取はできない。 | |
ジオ点描 | 鑑賞石は趣味の世界であり、そこに理屈はないから対象となる岩石の形成過程を語ってもあまり意味はなかろう。“枯山水”で使われているチャートの岩塊を眺めて「微細な放散虫の死骸のかたまり」などと言うのは無粋の極みである。とはいえ石は石であるから岩石としてもみてほしいから、岩石に花のような模様が作られる原因を知りたくなってほしいところであるが、回答がすぐ得られるとは限らない。 | |
文献 |
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写真 | 本巣市根尾の初鹿谷に産する菊花石 (撮影:鹿野勘次) |
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写真 | 準備中 |