対象物 | 竜馬石 | りゅうまいし |
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場所 | 高山市清見町楢谷(ならだに) | |
指定者 | 高山市 | |
指定年月日 | 1984(昭59)年3月16日 | |
概要 | 郡上と飛騨を結ぶ郡上街道は、現在は“せせらぎ街道”と呼ばれて分水嶺となる西ウレ峠を通っているが、江戸時代まではその東側にある尾根を隔てた竜ヶ峰(りゅうがみね)を通っていた。そこには烏帽子・鷲ヶ岳火山に属する安山岩質の溶岩が分布しており、ミヤマクマザサが生い茂るなだらかな地形を利用して「飛騨共同模範牧場」となっている。その一角にある3.4×2.8m、高さ1mほどの大きさの安山岩の岩塊が指定されている。この岩塊にはクマザサと馬にまつわる伝説があり、表面に不規則な紋様がみられる。この紋様は溶岩の冷却時にしばしば形成される柱状節理の断面のようにも見えるが、地表の温度変化により岩石の表面が伸縮することでできた割れ目であり、粗粒の鉱物や岩片を含むためにその影響を受けやすい岩石であるためにこうした割れ目ができやすいと考えられている。 | |
ジオ点描 | あるものが天然記念物に指定される場合に、その経緯や基準が明確であると指定後に時間が経ってもその評価は比較的容易である。しかしそれらが不明確であると憶測で評価せざるを得なくなり、実際にそうしたものは少なからずある。おそらく指定された当初は何らかの意義などがあったのであろうが、現在では客観的にみてもわざわざ特別扱いをする上での説明がむずかしいものもある。 | |
文献 |
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写真 | 清見町の飛騨共同模範牧場の一角にある竜馬石(不規則な紋様の割れ目に雪が入り込んでいる) (撮影:岩田 修) |
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