地名 | 胡桃大滝 | くるみおおたき |
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場所 | 高山市朝日町 秋神川上流・眞俣(しんまた)谷 | |
指定等 | - | |
概要 | 御嶽山(標高3,067m)の北斜面を流れ下る秋神川支谷の眞俣谷における標高1,450m付近にある落差約43mの瀑布である。新期御嶽火山を構成する摩利支天火山群(約6万~2万年前)に属する噴出物に架かっている。滝の中ほどの高さに明確な境界が見られ、滝の落ち口と上半部が溶岩で、下半部が火山角礫岩でそれぞれ構成されており、前者よりも後者の削剥が勝って進行したことで瀑布が形成されたと考えられる。“胡桃”という名称は、クルミの大木があり、その跡が滝壺であったという故事に由来する。 | |
ジオ点描 | 【火山体内の瀑布に共通】 瀑布というとほぼ垂直に落下するものを思い浮かべることが多い。とりわけ火山体の中に架かる場合にはほとんどがこれにあたる。降雨などの水量が多くなる立地環境に加えて、火山噴出物の中に相対的に堅硬な溶岩層などと軟弱な火山砕屑岩層などが積み重なっている場合がしばしばあり、削剥への抵抗力が極端に異なる地質環境が備わっているからである。 | |
文献 |
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写真 | 朝日町の秋神川上流眞俣谷にある胡桃大滝 (撮影:鹿野勘次) |
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