地名 | あじめ峡 | あじめきょう |
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場所 | 高山市国府町上広瀬(かみひろせ) | |
指定等 | - | |
概要 | 高山盆地内を北へ向かって流れる宮川は、盆地を過ぎると向きを西へ変えて古川盆地へと向かう。その流路方向が大きく変わる場所に約4kmにわたり急流の岩場を作って流れる渓谷である。そこは深く削りこまれた峡谷というよりは、広く露出している岩盤の上を流れ下っている渓流といった印象をもつ場所である。そこには古生代ペルム紀前期に形成された飛騨外縁帯構成岩類の上広瀬層が分布しており、同層は花崗岩の礫が多く含まれることを特徴とする礫岩を主体とする地層である。そこをまたいでいるJR高山本線の鉄橋付近の河床にそれらが広く露出している。 | |
ジオ点描 | 礫岩の中に花崗岩の礫が含まれていることにはかなり大きな意味がある。礫ということはその供給地が比較的近いことになり、その礫が花崗岩ということは地下で固結した岩石が地表に露出するまでの地殻変動があったことになる。すなわち花崗岩の礫一つから礫岩層を堆積させた水域の近傍に花崗岩が広く露出しているような陸域(大陸)があったことまで復元させてくれるのである。 | |
文献 |
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写真 | 国府町上広瀬のJR高山線鉄橋付近に広がるあじめ峡 (撮影:下畑五夫) |
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写真 | 国府町上広瀬の宮川に架かるあじめ橋からみたあじめ峡 (撮影:小井土由光) |