地名 | 杖石 | つえいし |
地図 | 地図を見る | |
場所 | 高山市上宝(かみたから)町長倉 | |
指定等 | - | |
概要 | 高山市上宝町の中心部から高原川沿いに5kmほどさかのぼった河原にそびえる高さ約70m、周囲約250mの巨岩で、弘法大師や武蔵坊弁慶にまつわる伝説が残されている。大雨見山層群を構成する明ヶ谷溶結凝灰岩層からなる岩山であり、同種の岩石は高原川より南側の山体に広く分布する。比較的堅硬な岩石であることに加えて、高原川の川幅がここで相対的に狭小になっていることもおそらく影響して、高原川による浸食から免れて取り残されたものと考えられる。 | |
ジオ点描 | 米国ワイオミング州にあるデビルスタワー(Devils Tower)は円筒状にそそり立つ岩体として有名である。マグマが地表へ流れ出る通路で固まり、その周囲にあった岩石が削られてしまったことで露出した「岩頚」と呼ばれるものである。みかけはこれに似ているが、杖石は既存の岩石が浸食された残骸であり、地中に隠された部分が露わになったものとはまったく異なる反対の形成過程で作られたことになる。 | |
文献 |
|
|
|
||
写真 | 上宝町長倉の高原川河床にそびえる杖石 (撮影:小井土由光) |
|
写真 | 準備中 |