地名 | 鈴蘭高原 | すずらんこうげん |
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場所 | 高山市朝日町西洞 | |
指定等 | - | |
概要 | 高山市朝日町の南西部に広がる標高1,300~1,400mの緩やかな地形の高原で、粘り気のかなり低い鈴蘭高原玄武岩が約210万年前に噴出して広範囲に分布したことでなだらかな地形が形成されている。こうした地形を利用して別荘地やゴルフ場として開発されており、東方へ向かって開けていることで、南北に連なる御嶽山(標高3,067m)の山嶺全体を西側から真正面に望める絶好の眺望を提供してくれる展望台となっている。なお、ここで掘られた温泉ボーリングでは、玄武岩の下位に広がる濃飛流紋岩のNOHI-3に属する下呂火山灰流シートが1,000m以上の深さまで続くことが確認されている。 | |
ジオ点描 | 溶岩はその組成(特にSiO₂成分)によって粘り気が異なる。SiO₂成分が多い流紋岩質の溶岩は粘り気の高い液体として噴出するため、ほとんど流れないでドーム状に膨らむ地形を作ることになる。SiO₂成分が少ない玄武岩質の溶岩は粘り気の低い液体として噴出するため、水のように流れて平坦な地形を作ることになる。溶岩においてはその地形(形状)をみることで流出したマグマの組成をほぼ推察できる。 | |
文献 |
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写真 | 御嶽山9合目から見た鈴蘭高原 (撮影:鹿野勘次) |
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写真 | 準備中 |