災害名 | 恵南豪雨(東海豪雨)災害 | けいなんごうう(とうかいごうう)さいがい |
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発生年月日 | 2000(平12)年9月10~12日 | |
主要被災地 | 旧上矢作町地域 | |
災害要因 | 台風14号と秋雨前線の活動による集中豪雨 | |
概要 | 名古屋西方の庄内川・新川流域において大きな被害をもたらした「東海豪雨」と同じ集中豪雨が岐阜県内では東濃地方南部(恵南地域)において国道・県道などの主要道路での損壊をもたらし、とりわけ旧上矢作町を中心に大きな土砂災害を発生させたことで「恵南豪雨」と呼ばれている。恵南地域には伊奈川花崗岩が広く分布し、いろいろな程度にマサ化した表層部が堅硬な岩盤の上に広範囲に形成されており、それらが集中豪雨により山腹崩壊や道路欠壊を招き、それに加えて林業の衰退にともなって荒廃した山からの大量の流木が河川氾濫、家屋全壊半壊などの被害を拡大したとされている。岐阜県内では死者1名、流出家屋28戸、半壊家屋16戸、床上浸水108戸、床下浸水390戸という被害であった。なお、矢作川支流の上村(かみむら)川上流の海地区ではこの豪雨による崩壊で大量の埋もれ木が露出し、「“海”の謎」として天正地震にかかわる新たな資料が得られている。 | |
ジオ点描 | 【昭和47年豪雨災害と共通】 花崗岩の分布地域におけるマサ化はどこでも同じように進行していいはずであるが、実際にはその進行具合にはかなり差異がある。これは、過去に当時の地表面全体にわたって著しくマサ化を受けたが、その後それらの多くは削られてしまい、現在はその削られ残りが分布しているからである。そこは崩れやすいままであるから、土砂災害をもたらす原因となりやすい。 | |
文献 | ||
写真 | 恵南豪雨災害復興の碑(国保上矢作病院の東側にある河床広場(病院駐車場)にある) (撮影:小井土由光) |
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写真 | 準備中 |