施設名 | 油坂峠道路 | あぶらざかとうげどうろ |
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場所 | 郡上市白鳥町向小駄良(むかいこだら)~福井県大野市東市布(ひがしいちぬの) | |
形式 | - | |
規模 | 全長11.3km | |
設置者 | 国土交通省中部地方整備局 | |
完成年 | 1987(昭62)年 | |
概要 | 郡上市白鳥町から福井県大野市へ向かう国道158号は、県境にある油坂峠(標高780m)との高低差約420mを急勾配や急カーブでつなぎながら登り、峠では幅の狭いトンネルを抜けるなど、とりわけ岐阜県側において交通の難所が続く道路であった。峠への道で旅人がだらだらと油汗をかいたことからこの名があるとの説もある。長野県松本市から高山市を経て福井県福井市までを結ぶ延長約160kmの高規格幹線道路「中部縦貫自動車道」の一部として、ここにループ状の高架橋とトンネルを組み合わせることで急勾配を緩和しながら登坂していく道路として建設されたものである。白鳥町の街を高架橋で跨いで白鳥ICで東海北陸自動車道とつながっているが、この道路を通行して白鳥ICから一般道に降りることはできない。当初は有料道路として供用を開始したが、道路の管理主体が日本道路公団から国土交通省へ承継されたことにともない2005(平17)年に無料化された。峠への登坂部分はすべて美濃帯堆積岩類の上あるいはその中を通っており、この急勾配は八幡断層の断層崖に相当し、その西側が上昇隆起する運動で形成されたものである。この道路はその八幡断層を横切っている。 | |
ジオ点描 | 断層崖に限らず、昔から急勾配の壁は交通の障害物であり、横切る道路は最初はつづら折りでよじ登るほかなかった。やがて道路の規模が大きくなると勾配を緩和するためにループ線となり、さらにループトンネルを敷設することで障害を乗り越えるようにしている。自然界が作り出した“わずかな壁”でも、それを越えるためには人間はかなりの労力を注がなければならないことになる。 | |
写真 | 福井県境にある油坂峠へ向かう油坂峠ループ道路 (撮影:鹿野勘次) |
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写真 | 準備中 |