地層名 | 一梨含礫片岩【S】 | ひとつなしがんれきへんがん |
地図 | 代表的地点を見る | |
代表地点 | 高山市清見町楢谷の一梨谷流域 | |
形成時期 | 時代未詳 | |
概要 | 清見町楢谷地域に分布する飛騨外縁帯構成岩類の一つで、林ノ平層の北西側にほぼ一梨谷に沿っておおよそ北東~南西方向に200m以上の幅で分布する。礫状または脈状のみかけをした多量の花崗岩質岩石を含む特異な含礫片岩からなる。強い圧砕作用を受けて片理を示す。礫径は1cmほどから最大2mにも達し、球状・紡錘状・帯状などさまざまな形を示し、花崗岩質岩石のほかに石英斑岩、花崗斑岩、少量の砂岩・石灰岩も礫として含まれる。この岩石の形成過程についてはさまざまな見解が示されているが、礫となっている花崗岩質岩石の起源が飛騨帯の形成年代と関連することもあり諸説がある。 | |
文献 |
|
|
写真 | 高山市清見町楢谷の楢谷林道における一梨含礫片岩(左:自然面、右:研磨面) (岐阜県博物館所蔵,撮影:棚瀬充史) |
|
写真 | 高山市清見町楢谷の一梨谷に露出している一梨含礫片岩中の花崗岩質岩石の礫状岩 (撮影:小井土由光) |