地層名 | 閃緑岩質~トーナル岩質片麻岩【HN6】 | せんりょくがんしつ~とーなるがんしつへんまがん |
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代表地点 | 飛騨市神岡町東漆山 高原川河床 | |
形成時期 | 石炭紀~三畳紀(約3億6000万~2億4000万年前) | |
概要 | 飛騨帯一帯に広く分布し、岐阜県内ではおもに神岡町市街地より下流の高原川流域から宮川および小鳥(おどり)川南岸にかけて分布する。おもに粗粒~中粒の角閃石片麻岩および角閃岩からなるが、部分的に長柱状自形の角閃石による巨晶組織や自形斜長石の斑状組織などの火成組織が残されており、おもに閃緑岩質~トーナル岩質、部分的には角閃石斑れい岩質の深成岩を源岩とする片麻岩であると考えられている。もともと含まれていた細粒塩基性包有物が引延ばされ、縞状構造を示すこともある。石灰岩や石灰珪質片麻岩などの堆積岩起原の変成岩を岩片状~層状の捕獲岩として含み、角礫状~不規則なブロックとして伊西ミグマタイト中に包有される。そのため、この岩石の源岩の時代は伊西ミグマタイトの形成より前で、堆積岩源片麻岩の形成より後である。 | |
文献 |
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写真 | 飛騨市神岡町東漆山の高原川河床に露出する閃緑岩質片麻岩 (撮影:加納 隆) |
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写真 | 飛騨市神岡町の神岡鉱山栃洞坑における閃緑岩質~トーナル岩質片麻岩の研磨面 (撮影:加納 隆) |