火山名 | 湯ヶ峰火山【Vyg】 | ゆがみねかざん |
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代表地点 | 下呂市小川 | |
形成時期 | 更新世後期(約12万~10万年前) | |
概要 | 下呂温泉の東方にある湯ヶ峰(標高1,066m)の山頂部で溶岩ドームを形成して、径1kmほどのきわめて小さい火山体であり、流理構造をもつ無斑晶質のデイサイト質溶岩からなる。そのマグマがまだ冷えきっていないことで、下呂温泉の熱源になっている可能性が高いと考えられている。また、溶岩のうち黒色で緻密なガラス質のものは「下呂石」,灰色や灰褐色のものは「小川石」とそれぞれ呼ばれている。下呂石は刃物のように硬く鋭い割れ口をもつことから、縄文~弥生時代にかなり広範囲に石器の材料として流布した。小川石は板状に割れるために庭石として利用されている。 | |
文献 |
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写真 | 下呂温泉街からみた湯ヶ峰火山 (撮影:小井土由光) |
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写真 | 「ふるさと歴史記念館」前の石塔でみられる湯ヶ峰火山のガラス質溶岩(下呂石) (撮影:小井土由光) |