地層名 | 滝谷花崗閃緑岩【YHg】 | たきだにかこうせんりょくがん |
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代表地点 | 高山市奥飛騨温泉郷 蒲田川左俣谷支流の滝谷下流 | |
形成時期 | 更新世中期(約190万~80万年前) | |
概要 | 高原川支流の蒲田(がまた)川上流域から飛騨山脈の西側に沿って南方へ帯状に延び、山稜上の西穂山荘付近から長野県側の上高地の南方へかけて南北約13km,東西約4kmの規模で分布する。おもに中粒の角閃石黒雲母花崗閃緑岩からなり、岩体の上下方向に岩相・組成上の系統的な変化を示す。組成的に穂高安山岩類と類似しており、同岩類を埋積したコールドロンにおける火山-深成複合岩体をなし、空間的・時間的に密接な関係を示すことで、槍-穂高火山の地下深部におけるマグマ溜りの最終固結物を表わしている。地球上で最も若い露出花崗岩体として知られ、飛騨山脈の上昇隆起にともなって固結後に東へ20°ほど傾動していることで、岩体の天井部から1,800mの深部まで地表で見ることができる。 | |
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写真 | 蒲田川右俣谷の支谷白出沢入口付近における滝谷花崗閃緑岩 (撮影:鹿野勘次) |
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写真 | 準備中 |