地層名 | 二本木層【N3b】 | にほんぎそう |
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代表地点 | 高山市清見町二本木 | |
形成時期 | 白亜紀後期 | |
概要 | 濃飛流紋岩の岩体北部において小鳥川(おどりがわ)流紋岩溶岩とともにNOHI-3の基底層をなし、高山市清見町二本木付近および高山市街地北西方の寿美(すみ)峠周辺に分布し、層厚は最大で約300mである。二本木周辺では、おもに細粒ガラス質凝灰岩や火山礫凝灰岩などの流紋岩質火砕岩類と砂質凝灰岩などの火山性砕屑岩類からなり、これらに礫岩・砂岩・泥岩が挟まれる。全体に50°~90°と急傾斜構造を示す。細粒ガラス質凝灰岩を中心にほぼ全体が変質作用を受け陶石化がすすみ,かつて清見陶石として採掘されており、その中から白亜紀最末期を示す植物化石が産出している。寿美峠付近では礫岩を主体とし、流紋岩質の非溶結火砕岩類や凝灰質砂岩などをともなう。礫岩は周辺に分布する基盤岩類に由来する径10~20 ㎝ほどの角礫~亜角礫が多く、まれに径5mほどの巨礫も含まれ、基質部が少なく、側方への連続性が悪いことから、急崖形成にともなう崖錐性堆積物からなる地層と考えられている。 | |
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写真 | 高山市清見町二本木における二本木層の凝灰岩 (撮影:鹿野勘次) |
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