地層名 片状細粒花崗岩~細粒花崗岩【HG6】 へんじょうさいりゅうかこうがん
~さいりゅうかこうがん
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代表地点 飛騨市神岡町和佐保 天蓋山(てんがいさん)林道
形成時期 ペルム紀~ジュラ紀(約3億~2億4000万年前)
概要    神岡町伊西(いにし)周辺から天蓋山(標高1527m)南方、さらに南東方の金木戸(かなきど)川流域にかけての地域に分布し、神岡町市街地西方から流葉山(ながれはやま)および宮川町菅沼谷にかけて南北2~3km×東西10~12kmの範囲に分布するほか、飛騨帯の各地に粗粒ピンク花崗岩にともなって小規模ではあるが広域にわたり分布する。おもに細粒・片状の優白質花崗岩からなる。肉眼で片理があまり見られない岩相でも、顕微鏡下では等粒状の再結晶組織が見られ、残晶状の斜長石には変形組織が認められることから、花崗岩起原の変成岩と考えられている。
文献
  • 加納 隆・寺山 知(1995)飛騨帯神岡鉱床周辺の変閃緑岩・変斑れい岩類.資源地質,45巻,25-40頁.
  • 写真 飛騨市神岡町和佐保の天蓋山林道における片状細粒花崗岩
    (撮影:加納 隆)
    写真 準備中
    粗粒ピンク花崗岩
    飛騨市神岡町東方~南方一帯から、高原川および金木戸(かなきど)川流域に広く分布し、これまで「船津花崗岩類」の名で知られてきたものである。おもに粗粒塊状で等粒状~斑状の花崗岩~花崗閃緑岩からなり、淡紅色~赤色のカリ長石を含むことを特徴とし、しばしば閃緑岩~トーナル岩などのやや苦鉄質の岩相と混在する。一部で変形・再結晶などの変成作用を受けており、とりわけ神岡町市街地付近では著しく圧砕作用を受け、片理を示す。同様の変成した花崗岩は飛騨帯各地に分布する。いっぽう、高山市宮川町打保(うつぼ)付近に分布する打保岩体では変形・再結晶があまり見られないことから、同じ岩相を示す岩石でも形成時期にかなり幅があり、2億4000万年前ごろの広域変成作用の時期を挟んで新旧異なる時期の岩相を含んでいる。
    片理
    結晶片岩に特徴的に表れ、柱状、板状、鱗片状などの結晶が一定方向に並ぶことで生じる縞状(線状片理)あるいは面状(面状片理)に表れる構造。
    残晶
    変成作用を受ける前の源岩中に含まれていた結晶が変成作用を受けた際にそのまま残された状態にあるもの。



    地質年代