地層名 トーナル岩~花崗閃緑岩【HG8】 とーなるがん~
かこうせんりょくがん
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代表地点 高山市上宝町金木戸(かなきど) 金木戸川
形成時期 ペルム紀~ジュラ紀(約3億年~1億8000万年前)
概要    高原川支流の金木戸川流域において金木戸付近より上流域に分布し、北東方へ飛騨山脈の主稜線から富山県側の黒部川上流域へかけての地域に広がる。おもに中粒塊状ないし一部に流理構造のある角閃石・黒雲母トーナル岩~花崗閃緑岩からなる。流理構造が顕著なものは金木戸川・中ノ俣川合流点下流や宮川町打保(うつぼ)付近の打保岩体縁辺部にみられ、含まれる角閃石や斜長石が自形をなしていることから、変形構造を示しているわけではなく、2億4000万年前ごろの広域変成作用より後に形成されたと考えられている。これらに対して、高山市清見町楢谷の北西方域に分布する岩体は粗粒で淡紅色カリ長石を含み、圧砕組織など変形構造を持ち、より古期の岩相と考えられている。
文献
  • 加納 隆・渡辺敬夫(1995)飛騨帯南部神岡鉱山東方の中生代前期花崗岩類の地質と構造.地質学雑誌,101巻,499-514頁.
  • 河田清雄・礒見 博・杉山雄一(1988)荻原地域の地質.地域地質研究報告(5万分の1地質図幅),地質調査所,82頁+付録40頁.
  • 写真 高山市上宝町金木戸の金木戸川に露出するトーナル岩
    (撮影:加納 隆)
    写真 高山市上宝町金木戸の金木戸川におけるトーナル岩~花崗閃緑岩
    (撮影:加納 隆)
    広域変成作用
    構造運動により広い範囲にわたって既存の岩石が一連の温度・圧力条件のもとで変成作用を受けて変成岩を形成する作用で、低度のものから高度のものに累進的に変化することが多い。特定の火成岩を熱源とする局所変成作用(熱変成作用)と区別される。
    地質年代