地層名 柏当礫層【cg5】 かしあてれきそう
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代表地点 高山市奥飛騨温泉郷柏当の西方
形成時期 不明(更新世中期?)
概要    奥飛騨温泉郷の栃尾温泉周辺にあって、現河床から約200mの高さにあたる尾根上に分布する。層厚が20~40mと推定される円礫層で、径数cm~1mのきわめて円磨度のよい花崗斑岩や流紋岩質の溶結凝灰岩の円礫が含まれるが、露出状態が悪いため詳細は不明である。
文献
  • 原山 智(1990)上高地地域の地質.地域地質研究報告(5万分の1地質図幅),地質調査所,175頁.
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    栃尾温泉
    高原川が蒲田(がまた)川と合流する場所にあり、両河川沿いに広がる奥飛騨温泉郷の中にあって規模も小さく、民宿が主体をなす温泉であるが、すべて蒲田川上流の新穂高温泉からの引湯でまかなわれている。蒲田川の河原にある共同露天風呂「荒神の湯」はよく知られている。1979(昭54)年8月の栃尾土石流災害はこの温泉街に大きな被害をもたらした。
    花崗斑岩
    濃飛流紋岩のほぼ岩体全域および岩体周辺の美濃帯堆積岩類の分布地域にわたり小規模な岩脈として分布し、しばしば平行岩脈群をつくる。岐阜県内に分布する代表的なものだけを挙げてると、上之保(かみのほ)-鹿山(かやま)平行岩脈群・東沓部(ひがしくつべ)岩脈群・初納(しょのう)岩脈群・日出雲(ひずも)岩脈群・中之宿岩脈・青屋弧状岩脈のほかに釜戸・大洞谷・門坂(かどさか)・三間山(さんげんやま)・宇津江(うつえ)・黒内の各岩体がある。全体として濃飛流紋岩のどの層準よりも新しい時期に貫入し、濃飛流紋岩を貫く苗木花崗岩などの花崗岩類中にはまったく分布しないことから、花崗岩類の定置以前に貫入したと考えられている。岩相は全体を通じてほとんど一定しており、灰白色の石基中に石英・カリ長石・斜長石・黒雲母およびまれに角閃石の自形斑晶を含む。カリ長石や斜長石の斑晶は長径1~3㎝である。周縁相として斑晶がやや小型化し、石基が隠微晶質となる石英斑岩質を示すものがみられる。
    溶結凝灰岩
    火砕流によりもたらされた堆積物が溶結作用を受けると、その程度により強溶結、弱溶結、非溶結凝灰岩となり、一般には強溶結凝灰岩をさしていう。おもに火山灰が集まって形成された岩石ではあるが、強く圧密化した岩石となり、きわめて堅硬な岩石となる。



    地質年代