火山名 上野火山【Vue】 うえのかざん
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代表地点 中津川市上野
形成時期 更新世中期(約140万~170万年前)
概要    高山盆地の南部から阿寺山地を経て中津川市坂下付近に至るかなり広範囲にわたる地域に玄武岩類からなる単成火山が散在して分布する。そのうち旧坂下町上野を中心とした地域にまとまって分布するもので、「上野玄武岩」とも呼ばれている。カンラン石の斑晶が多く含まれ、斜長石の斑晶が少ないきわめて流動性に富む玄武岩質溶岩からなり、上野台地と呼ばれる平坦な地形を作って分布している。
文献
  • 氏家 治・飯塚義之・中野 俊 (1992) 上野玄武岩類のK-Ar年代.岩鉱,87巻,102-106頁.
  • 写真 中津川市上野地域において上野火山の玄武岩溶岩がつくる平坦な地形
    (撮影:鹿野勘次)
    写真 上野火山を構成する玄武岩溶岩
    (撮影:小井土由光)
    単成火山
    1回の噴火活動で形成された火山で、マール・火砕丘・溶岩ドームなどがその例である。ただし、ここでの“1回”とは一続きの噴火活動という意味であることに注意する必要がある。対する用語として「複成火山」がある。






    地質年代