地層名 平牧累層【M3】 ひらまきるいそう
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代表地点 可児市平牧
形成時期 中新世前期
概要    可児地域に分布する瑞浪層群のうち上部層を構成し、可児市から御嵩町へかけての地域に分布する。層厚は80m以上で、凝灰角礫岩や巨岩塊を含む凝灰岩などからなる下部層と凝灰質砂岩などからなる上部層に分けられている。ゴンフォテリウムというゾウやアンキテリウムという小型のウマなどの哺乳動物化石が産出したことで知られており、平牧動物化石群と呼ばれている。湖沼性の貝類化石や温暖性の植物化石が含まれている。
文献
  • 吉田新二(1977)可児町の地質.「平牧の地層と化石」(可児市教育委員会),3-16頁.
  • 写真 可児市二野の東海自然歩道に露出する平牧累層の凝灰岩層(中央の黒色層)
    (撮影:酒向光隆)
    写真 準備中
    瑞浪層群
    新第三紀の中新世に西南日本の古瀬戸内海と呼ばれる海に堆積した地層群の一つで、岐阜県の中濃地方から東濃地方へかけての可児・瑞浪・岩村の3地域に分かれて分布する。可児地域では下位から蜂屋累層、中村累層、平牧累層に、瑞浪地域では同じく土岐夾炭累層、本郷累層、明世累層、生俵累層に、岩村地域では同じく阿木累層、遠山累層にそれぞれ区分されている。これらは、大きくみると淡水域から汽水域、海域へと堆積環境が変化していったが、設楽層群などの他地域に分布する地層群に比べると浅海性の傾向がみられる。
    平牧動物化石群
    瑞浪層群の平牧累層から産出するアネクテンスゾウ(ゴンフォテリウム)、ヒラマキウマ(アンキテリウム)、ムカシバク、カニサイ、ミノジカ、カバに似たブラキオダスなどの陸生の化石哺乳類で代表され、日本の代表的な中新世前~中期の化石哺乳類群を指す名称として使われている。これらはユーラシア大陸に生息していた動物群と関連していたのに対して、これとほぼ同時期かやや後の時代に当時の北太平洋岸に生息していた動物群と関連していた海生の動物化石群(戸狩動物群または明世動物群)が明世累層から産出するデスモスチルスやパレオパラドキシアなどである。

    地質年代