『ジオランドぎふ』は、多くの人が県内の各地域において足で稼いだ大地(ジオ)にかかわる情報を図面・文字・写真として整理してまとめたものである。それらが大地のすがたを理解していただく一助となっていることを願うものであるが、自分の目で実物を現地で確認していただければ、その理解はさらに深まるはずである。現地で実際の岩石・地層・化石等に触れていただくために、決して十分なものではないが、「見学案内コース」を作成したので、下記のような注意事項を参照して活用いただければ幸いである。
なお、コースならびに見学地点の設定にあたり、『岐阜の地学を学ぶ会』が長年にわたり実施してきた野外見学会の案内書を参考にさせていただき、棚瀬充史・鹿野勘次・木澤慶和・岩田 修・中田裕一・丹羽正和の諸氏から貴重な情報・資料の提供を受けた。ここに記して厚くお礼申し上げる。
- 見学コースは、なるべくまとまった範囲で一定のテーマのもとで設定してあるが、他コースも含めて任意に見学地点を選んでいただいて構わない。
- 「推奨コース」はなるべく最短で廻れるように参考として設定してあるが、これにとらわれることなく自由に見学地点を選択し、コースを設定していただいて構わない。
- 見学地点の状況は季節によってあるいは年月を経るとともに変化していくため、なるべく状況変化の少ない場所を選んであるが、いつまでもそれが保障されているわけではないことに留意しておいてほしい。
- 市街地ならびにその周辺を中心として見学地点の選定がかなり困難な状況にあり、当初の予定を大幅に変更した事例もある。コース設定とその内容にかなりの制約をともなっていることをご理解いただきたい。
- 見学地点はなるべく公共の場所を選んであるが、私有地等にかかわる場所では必ず立ち入りの許諾を得るなどの対応が必要であり、あわせて危険防止を常に心がけた行動をしていただきたい。
- 見学にあたりハンマー等の道具を持参されることが望ましいが、なるべくそれらがなくても対応できるような場所を選ぶようにしてある。
- 岩石・化石等の採取にあたっては最低限の量とし、誰もがいつでも同等の条件で見学できるように配慮した対応をお願いする。
- 「関連項目」として凡例解説・事項解説を参照できるようにしてあるので、それらを任意に活用してほしい。