鉱山名 福岡鉱山 ふくおかこうざん
所在地 中津川市福岡町下野見佐島
 対象資源 タングステン・マンガン・錫 (廃鉱)
概 要
   中津川市周辺に広く分布する苗木花崗岩の中に形成されたペグマタイト性の気成鉱床あるいは熱水鉱床を稼行対象とした鉱山であった。当初はおもにタングステン精鉱を産出していたが、緑柱石を多く産することで知られるようになり、第二次大戦中は戦略物資としてベリリウム(Be)を得るために採掘された。
福岡鉱山の跡地にみられる鉱山施設の残骸
(撮影:小井土由光)
 
文 献  
苗木花崗岩
中津川市苗木付近を中心に濃飛流紋岩の分布域の南部に広く分布し、中央部においても濃飛流紋岩の地下に広く伏在して分布する。濃飛流紋岩の少なくともNOHI-5までを貫き、NOHI-3、NOHI-4およびNOHI-5と火山-深成複合岩体を形成していると考えられている。塊状で、一部斑状の細粒~粗粒黒雲母花崗岩および角閃石含有黒雲母花崗岩からなり、放射線で黒~暗灰色になった石英を多く含み、脈状ないし晶洞状のペグマタイトに富むことを特徴とする。
気成鉱床
マグマが固結していく末期にマグマから分離した高温のガス成分によって鉱物が生成したり、岩石が変質したりする作用で形成された鉱床をいう。現在では深成熱水鉱脈鉱床とほぼ同義に扱われることが多く、花崗岩質マグマ中の水分と揮発成分が岩石中のさまざまな金属元素を溶かしながら周辺にできた割れ目に侵入した後、温度低下に伴って沈殿してできる鉱床である。
熱水鉱床
地殻内に存在する高温水溶液(熱水)から沈殿生成した鉱床で、熱水はおもにマグマ活動に由来しており、既存の岩石と反応することで変質作用を与えたり(熱水変質作用)、岩石を溶解して交代作用を起こしたり、溶解している金属種を沈殿させることで形成される。大きく、スカルン鉱床、鉱脈型鉱床、黒鉱鉱床に分けられる。


地質年代