苗木花崗岩
中津川市苗木付近を中心に濃飛流紋岩の分布域の南部に広く分布し、中央部においても濃飛流紋岩の地下に広く伏在して分布する。濃飛流紋岩の少なくともNOHI-5までを貫き、NOHI-3、NOHI-4およびNOHI-5と火山-深成複合岩体を形成していると考えられている。塊状で、一部斑状の細粒~粗粒黒雲母花崗岩および角閃石含有黒雲母花崗岩からなり、放射線で黒~暗灰色になった石英を多く含み、脈状ないし晶洞状のペグマタイトに富むことを特徴とする。
釜戸温泉
瑞浪市の東端部にあたり、JR中央本線の釜戸駅の駅前ともいえるほどすぐそばにある。同じ瑞浪市釜戸町にある白狐(びゃっこ)温泉や御嵩町次月(しづき)の鬼岩公園にある鬼岩温泉と同じ性質の温泉であり、土岐花崗岩に比較的多く含まれる放射性元素が溶け出した放射能泉が湧出しており、約120年の歴史がある。
鬼岩温泉
土岐花崗岩の巨岩・奇岩からなる鬼岩公園の中にあって、土岐花崗岩に多く含まれる放射性元素が溶け出した地下水が湧出している。
土岐花崗岩
土岐市周辺に東西約12km×南北約14kmの規模で分布し、周辺に分布する美濃帯堆積岩類に明瞭な熱変成作用を与えている。おもに塊状で、一部斑状の細粒~粗粒黒雲母花崗岩からなる。苗木花崗岩とほぼ同じ時期によく似た岩相・特徴をもつ花崗岩体として形成され、放射線で黒~暗灰色になった石英を多く含み、脈状ないし晶洞状のペグマタイトに富むことを特徴とする。ウラン・トリウムの含有量が多く、それらが被覆層の瑞浪層群の土岐夾炭累層に濃集してウラン鉱床を形成している。
地質年代