火山名等 願教寺山・三ノ峰火山 がんきょうじやま・
さんのみねかざん
VK2
  代表地点 (願教寺山・三ノ峰山頂)  形成時期 鮮新世~更新世中期
(約310万~290万年前、約250万年前)
   概 要
   両白山地北部の県境尾根に沿って、北から三ノ峰(標高2,128m)、銚子ヶ峰(標高1,810m)、願教寺山(標高1,691m)、薙刀山(なぎなたやま;標高1,647m)、野伏ヶ岳(のぶせがたけ;標高1,674m)、杉山(標高1,181m)と続く山稜に分布する火山である。全体にかなり浸食され、とりわけ願教寺山北西斜面や野伏ヶ岳東方斜面などで大規模な崩壊地形がみられ、火山地形はほとんど残されていない。火山体の復元体積は約20km³と推定されている。大きく願教寺山以南地域と三ノ峰周辺地域で火山岩類の構成が異なる。前者では8枚の、後者では3枚の安山岩質溶岩層にそれぞれ分けられている。
 
石川県境にある三ノ峰の山頂付近の景観
(撮影:中田裕一)
 
  文 献 棚瀬充史・及川輝樹・二ノ宮 淳・林 信太郎・梅田浩司(2007)K-Ar年代測定に基づく両白山地の鮮新-更新世火山活動の時空分布.火山,52,39-61.  





地質年代