地層名 | 高位段丘堆積層【th】 | こういだんきゅうたいせきそう |
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代表地点 | 美濃加茂市下米田町山本 | |
形成時期 | 更新世前期 | |
概要 | 河岸段丘のうち現河床面から50~60mほどの高さに平坦面を形成している段丘を構成する堆積層である。高原川流域の神岡町付近や上宝(かみたから)町付近、木曽川・飛騨川流域の美濃加茂地域などに分布するが、中位段丘堆積層に比べるとその分布域はさらに限られる。いずれも個々の河川が数十万年以上前に上流から運んできた礫でおもに構成されており、多くは10cm以下の大きさの礫が多数含まれている。礫種はそれぞれの流域に分布する岩石類からなるが、第四紀堆積層としては形成時期が古いこともあり、例外なく礫が著しく風化して軟らかくなっていることを特徴としている。ただし、チャート礫が含まれる場合にはそれだけが風化せずに堅硬な状態で含まれる。また、強い風化作用を受けた礫層が赤色を帯びた土壌となって地表面に分布していることが多い。 | |
文献 |
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写真 | 美濃加茂市下米田町山本に露出する高位段丘堆積層(下半部は基盤をなす蜂屋累層) (撮影:鹿野勘次) |
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写真 | 美濃加茂市下米田町山本における高位段丘堆積層を構成する風化した礫の状態 (撮影:鹿野勘次) |