地層名 中位段丘堆積層【tm】 ちゅういだんきゅうたいせきそう
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代表地点 -
形成時期 更新世中期
概要    河岸段丘は一般に大きく3段に区分され、その中間の高さにある段丘面をまとめて中位段丘と呼ぶことが多い。そのため、現河床面からの比高や段数などは河川によって異なる。また、どこの河川にも普遍的に分布するわけではなく、実際には谷幅が比較的広い場所で削剥から免れて分布している。基本的には上流から運んできた礫あるいは砂で構成されているが、上流部での火山活動との関連で火山噴出物あるいは泥流堆積物で構成されている場合もあり、とりわけ木曽川沿いでは御嶽火山の活動に関係した木曽谷層が主要な構成層となっている。
文献
  • 写真 関市大杉において加茂野台地の中位段丘を構成する木曽谷層(加茂野層とも呼ばれている)
    (撮影:鹿野勘次)
    写真 御嵩町伏見において中位段丘を構成する木曽谷層(球顆の化石を含んでいる)
    (撮影:鹿野勘次)
    御嶽火山
    岐阜・長野県境にあって南北約20km、東西約15kmの範囲に広がる山体をなす。それぞれ数万年ほどの活動期間をもつ古期御嶽火山と新期御嶽火山からなり、両者の間に約30万年にわたる静穏期があり、現在も約3万年にわたる静穏期にあたっている。
    木曽谷層
    新期御嶽火山の継母岳火山群の活動により発生した岩屑なだれおよび泥流として木曽川沿いに流れ下り、木曽谷を埋積した堆積物である。最大層厚約50mで、おもに粗粒砂層ないし砂礫層からなり、新期御嶽火山の初期に噴出したPm-1あるいはPm-3と呼ばれる軽石を含むことを特徴としている。中津川市坂下の河岸段丘(松源地面)をはじめとして、加茂野台地や各務原台地などで中位段丘堆積層を形成している。




    地質年代