項目 | 蛇池 | じゃいけ |
関連項目 | 事項解説>活断層>岐阜・西濃地域>根尾谷断層(湯ノ古公園) | |
地点 | 本巣市金原(きんばら) | |
見学地点の位置・概要 | 全長約2kmの金原の谷の中ほどにおいて国道157号の東側に小さな池がある。これが蛇池と呼ばれる池である。 | |
見学地点の解説 | 蛇池は地下水が湧いている自然の池である。金原の谷には川が流れていないとはいっても、この池より下流では池から流れ出る水が国道の側溝を流れ下っている。この池は根尾谷断層の真上にできた池であり、金原の谷の北半部で国道157号の西側を通っていた根尾谷断層が南下して、国道を斜めに横切って東側へ移った位置にあたる。断層沿いの破砕帯が地下水の通路となり、地表への湧きだし口となっており、1891(明24)年に起きた濃尾地震の際にその湧出量が増えて池が拡大したとの記録が残されている。なお、同様の池はこの地点より4kmほど南東にあたる本巣市川内地区の県道79号関本巣線沿いにあり、根尾谷断層沿いに湧き出るきれいな水に生息するハリヨがいる湯ノ古公園となっている。 | |
ジオの視点 | 断層は大地をずらした(壊した)ものであるから、そこには一定の幅をもって面状に破砕帯が形成されている。ただし、その状態は構成岩石の性状や破壊する力のかかり具合などで一律ではない。それらが地下で水脈となったり、それが地表へつながることもある。とくに最近では、地下深部にある破砕帯に想定される地下水脈を“温泉”として利用している例が多くみられ、根尾門原(かどはら)にある薄墨(うすずみ)温泉も根尾谷断層系の断層を利用した例である。 | |
写真 | 本巣市金原にある蛇池 (撮影:小井土由光) |
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写真 | 本巣市川内にある湯ノ古公園 (撮影:小井土由光) |