項目 下呂断層の撓曲崖 げろだんそうのとうきょくがい
関連項目 事項解説>活断層>飛騨地域>下呂断層(概説)
地点 下呂市乗政(のりまさ) 八幡神社付近
見学地点の位置・概要    下呂から加子母へ向かう国道257号の宮地交差点から県道440号乗政下呂停車場線に入り、乗政方面へ上っていくと2kmほどで左側に八幡神社がある。その入口付近を北西~南東方向に下呂断層の撓曲崖が延びている。
見学地点の解説    ここでは下呂断層が高低差約3mの撓曲崖としておおよそ100m続いているとかつてされていた場所であるが、人工的にかなり改変されているため、直線的に延びた明瞭な地形的な段差あるいは高まりとしてはきわめて認識しにくい。県道の両側においてその痕跡と考えられる段差が家屋の敷地や耕作地の境界としておおよそ同一線上に並んでいることで確認される程度である。なお、ここから下呂断層を南東へ延ばした乗政川において、その流路が約1kmの左横ずれ屈曲を示している。
ジオの視点    撓曲は、縦ずれ断層の上を覆っている地層が柔らかい場合に変位がそのまま伝わらずに撓んで曲がってしまったものであり、そうした柔かい地層が分布する場所は人間の生活する場所であることが多く、撓曲崖はしばしば人工的に改変されてしまい、そのまま残されていることは少ない。
写真 下呂市乗政の県道より東側で見られる下呂断層の撓曲崖の痕跡と思われる段差
(撮影:小井土由光)
写真 下呂市乗政の県道より西側で見られる下呂断層の撓曲崖の痕跡と思われる段差
(撮影:小井土由光)





地質年代