項目 | 夫婦滝 | めおとだき |
関連項目 | 事項解説>景勝地・景観>峡谷・瀑布>夫婦滝 | |
地点 | 郡上市高鷲町西洞 | |
見学地点の位置・概要 | 国道156・158号(重複区間)が長良川源流の叺谷(かますだに)をヘヤピンカーブで横切る橋から100mほど上流に夫婦滝がある。約17mの落差で二条に並んで落ちていることからこの名がある。 | |
見学地点の解説 | 大日ヶ岳火山を構成する硬い安山岩質の溶岩が浸食に抗して滝を作り、その下位にある火山角礫岩層が滝つぼとその下流の谷となっている。ここより500mほど南方の国道沿いで見られる駒ヶ滝も同じ溶岩層に架かっている。これらの溶岩層は、ヘヤピンカーブ付近の国道脇に露出しており、板状節理をもち、淡灰色の石基中に白色の斜長石がみられる溶岩として観察される。 | |
ジオの視点 | 多くの火山体では、均質で相対的に硬い溶岩層と不均質で相対的に軟らかい火砕岩層が交互に重なっている。硬い溶岩層は軟らかい火砕岩層に比べて水に対する抵抗力が大きいため、浸食差が生じて溶岩層に滝が架かることが多い。とりわけ溶岩層は一定の厚さをもち、それに応じた岩壁を形成することが多いために、そこをほぼ垂直に落ちる滝となることが多い。県内では、御嶽火山にかかわる仙人滝や根尾の滝、乗鞍火山にかかわる平湯大滝、白山火山にかかわる白水滝、丸山火山にかかわる八反滝などがそれらにあたる。 | |
写真 | 夫婦滝 (撮影:小井土由光) |
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写真 | 夫婦滝へ向かう国道入口付近に露出する溶岩層で見られる板状節理 (撮影:小井土由光) |