項目 | ローソク温泉 | ろーそくおんせん |
関連項目 | 事項解説>温泉・地下水>東濃地域>ローソク温泉 | |
地点 | 中津川市高山 | |
見学地点の位置・概要 | ローソク温泉は恵那峡の北側に台地状に広がる丘陵地の一画にある。中津川市苗木地域からは県道408号中野方(なかのほう)苗木線で、同市蛭川地域からは県道72号恵那蛭川東白川線でいずれも「湯之島ラジウム鉱泉」の案内指示にしたがって進むと、ローソクの形をした門柱のあるローソク温泉が現れる。入口から敷地内に入り、右手の池沿いに進むと源泉井があり、由来等の書かれた案内板も立てられている。 | |
見学地点の解説 | ローソク温泉は、近傍にある岩寿(いわす)温泉、東山温泉と同様に、苗木花崗岩に多く含まれる放射性元素が溶け出し、日本第一位のラジウム含有量を含む地下水として湧出している。1945(昭20)年に療養温泉として開業し、俗化を防ぐため1983(昭58)年秋まで電気を通さず、夜はローソクの灯を使用していたことからこの名がある。「湯之島ラジウム鉱泉」ともいう。 | |
ジオの視点 | 苗木花崗岩は放射性元素を相対的に多く含むことを特徴とし、その中を通ってきた地下水にラジウムやラドンなどの放射性元素が溶け込むことで放射能泉となる。それらのほとんどは20℃以下の水温であり、日常的な水道水として使っていた井戸さえあるぐらいである。水温が25℃以下でも法律で決められた一定の成分が溶け込んでいれば、法律上はすべて温泉となる。温度が低いため「鉱泉」あるいは「冷泉」と呼ばれることもあるが、それらも温泉である。 | |
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ローソク温泉の門柱 (撮影:小井土由光) |
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ローソク温泉の源泉井 (撮影:小井土由光) |