施設名 博石館 はくせきかん
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場所 中津川市蛭川5263-7
電話 0573-45-3003
HP https://hakusekikan.co.jp/
管理者 (有)風来館
開館年月 1985(昭60)年
施設概要    旧蛭川村地域は、苗木花崗岩を石材として盛んに採掘していたり、その中に含まれている珍しい鉱物の採集地として広く知られていた。こうした背景のもとで建設された“石”に関する博物館である。地元から産出する鉱物を中心に世界各地の珍しい鉱物が展示されている「鉱物博物館」や地元産の蛭川みかげを使った「ピラミッド」(1辺23m、高さ14.6m)などがある。
出版物
  • 写真 博石館のシンボルであるピラミッド
    (撮影:小井土由光)
    写真 ピラミッドを作る石(苗木花崗岩)と解説
    (撮影:小井土由光)
    苗木花崗岩
    中津川市苗木付近を中心に濃飛流紋岩の分布域の南部に広く分布し、中央部においても濃飛流紋岩の地下に広く伏在して分布する。濃飛流紋岩の少なくともNOHI-5までを貫き、NOHI-3、NOHI-4およびNOHI-5と火山-深成複合岩体を形成していると考えられている。塊状で、一部斑状の細粒~粗粒黒雲母花崗岩および角閃石含有黒雲母花崗岩からなり、放射線で黒~暗灰色になった石英を多く含み、脈状ないし晶洞状のペグマタイトに富むことを特徴とする。
    蛭川みかげ
    “みかげ石”は花崗岩を石材として利用する場合の名称であり、本来は神戸の六甲山に分布する花崗岩を全国に石材として搬出する港が神戸市御影町にあったことに由来し、「御影石」と書く。その後、各地の花崗岩の産地に転用され、“○○みかげ”と呼ばれるようになっている。「蛭川みかげ」あるいは「蛭川石」もその一つで、旧蛭川村地域に分布している苗木花崗岩をそのまま切り出すことで、白色とサビ色をなす石材として多方面に利用されてきた。かなり多くの採石場があったが、外国産(特に中国産)の輸入品に押されて現在はいずれも採掘していない。



    地質年代