施設名 鉱山資料館 こうざんしりょうかん
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場所 飛騨市神岡町城ヶ丘(しろがおか)1-1
電話 0578-82-0253
HP https://hida-kankou.jp/spot/3171/
管理者 飛騨市
開館年月 1967(昭42)年
施設概要    江戸時代以降、2001(平13)年に閉山されるまでの神岡鉱山に関連する歴史資料や鉱石・岩石標本などが展示されている施設で、神岡町中心部にある神岡城の隣にある。神岡鉱山における採鉱から選錬・精錬・製品に至るまでの作業工程が模型展示やパネル解説されており、閃亜鉛鉱(亜鉛)、方鉛鉱(鉛)、黄銅鉱(銅)、輝水鉛鉱(モリブデン)などの多くの鉱石標本が展示されている。
出版物
  • 写真 鉱山博物館
    (撮影:中田裕一)
    写真 準備中
    神岡鉱山
    鉱山の歴史は古く、採掘は奈良時代に始まる。1874(明7)年に当時の三井組が本格的な開発をはじめ、近代的な手法により大規模な採掘がなされ、約130年間の総採掘量は7,500万トンにも達している。一時は東洋一の鉱山として栄えたが、2001(平13)年6月に鉱石の採掘を中止した。飛騨帯構成岩類の飛騨変成岩類のうち、おもに結晶質石灰岩を火成岩起源の熱水が交代したスカルン鉱床を稼行対象とした鉱山で、栃洞(とちぼら)坑、茂住(もずみ)坑、円山(まるやま)坑などの鉱床がある。亜鉛鉱石の主要鉱物である閃亜鉛鉱に含まれるカドミウムを原因とする公害病「イタイイタイ病」が下流域の富山県神通川流域で大規模に発生したことはよく知られている。また、茂住坑の跡地はスーパーカミオカンデとしてニュートリノ観測装置に利用されている。なお、2007年に日本地質学会により「日本の地質百選」に選定されている。




    地質年代