断層名 | 阿寺断層(坂下の断層崖) | あてらだんそう |
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場所 | 中津川市坂下(さかした) | |
概要 | 中津川市坂下の町は大きく4段に分けられた河岸段丘の上に広がっており、それらを構成する堆積物に含まれる御嶽火山の噴出物などの年代から数万年前以降にできたことがわかっている。これらの段丘群を阿寺断層が横切っており、河岸段丘と断層との関係が詳細に検討されたことで、日本で初めて活断層の様子が明らかにされた場所となっている。段丘面を横切る阿寺断層の北東側は上昇するとともに北西へずれていったため、各段丘面は断層を境に上下左右に食い違いをつくり、断層活動が累積されていく上段の古い段丘面ほど縦ずれ・横ずれの移動量が大きくなっていった。それらの中で最も新しい時期に形成された最下段の段丘もずれていることは、断層が現在も動きつつあることを示している。 | |
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坂下における阿寺断層の断層崖(新しい段丘面における約10mのずれ) (撮影:中田裕一) |
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坂下における阿寺断層の断層崖 (古い段丘面における約32mのずれで、その崖下に家屋が建っている。遠方は恵那山。) (撮影:小井土由光) |