断層名 | 小和知断層(概説) | おわちだんそう |
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場所 | 中津川市加子母(かしも)小郷(おご) | |
概要 | 中津川市加子母と下呂市との境にある舞台峠は、阿寺断層系の下呂断層と小和知断層の間にはさまれるように位置する。下呂断層はこの付近が南東端であり、小和知断層は逆に南東の加子母方面に延びる。舞台峠の東側に広がる小郷の平坦地にある水無神社付近では、1586(天正13)年の天正地震の際に小和知断層のすぐ南側に長さ200m程度の副断層ができ、その間が相対的に陥没したことで池が生じたとされており、低断層崖や陥没地が現在も残されている。この陥没地付近での断層露出面やトレンチ調査によれば、1800年前以降に断層活動の証拠があり、それには天正地震時のものも該当する可能性がある。とりわけ、天正地震の時には舞台峠近くにあった大威徳寺(だいいとくじ)が崩壊したとの記録もあり、小和知断層と並走する湯ヶ峰断層におけるトレンチ調査からもその可能性が指摘されていることから、阿寺断層系の活断層が密集するこの地帯における断層活動による天正地震の発生の可能性が示唆されている。 | |
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大威徳寺跡 (撮影:中田裕一) |
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加子母小郷における陥没地 (撮影:中田裕一) |