地層名 遠山累層【M3】 とうやまるいそう
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代表地点 恵那市山岡町牧
形成時期 中新世前期
概要    岩村地域に分布する瑞浪層群のうち上部層を構成し、中津川市阿木町から恵那市岩村町、山岡町へかけての広い範囲に分布する。層厚約150mで、おもに凝灰質の細~中粒砂岩やシルト岩などからなり、多くの半淡水~浅海性の貝類化石や植物化石をふくむ。
文献
  • 糸魚川淳二(1980)瑞浪地域の地質.瑞浪市化石博物館専報,1号,1-50頁.
  • 写真 恵那市山岡町牧地区に露出する遠山累層
    (撮影:小井土由光)
    写真 恵那市山岡町牧地区に露出する遠山累層中の凝灰岩層
    (撮影:小井土由光)
    瑞浪層群
    新第三紀の中新世に西南日本の古瀬戸内海と呼ばれる海に堆積した地層群の一つで、岐阜県の中濃地方から東濃地方へかけての可児・瑞浪・岩村の3地域に分かれて分布する。可児地域では下位から蜂屋累層、中村累層、平牧累層に、瑞浪地域では同じく土岐夾炭累層、本郷累層、明世累層、生俵累層に、岩村地域では同じく阿木累層、遠山累層にそれぞれ区分されている。これらは、大きくみると淡水域から汽水域、海域へと堆積環境が変化していったが、設楽層群などの他地域に分布する地層群に比べると浅海性の傾向がみられる。


    地質年代